いよいよ3月になり、選抜甲子園大会やプロ野球開幕など野球好きにはたまらない季節になりましたね!
筆者は選抜甲子園大会に出場したので、この時期は現地で調整をしていた記憶があります。
ここで気になることがひとつ!
第96回選抜甲子園大会から使用する金属バットの基準が変わります。
いわゆる、「低反発バット」と呼ばれる新基準のバットに移行されるんです!
高野連はピッチャーの怪我防止、障害予防の観点から導入にいたった。と言われています。
筆者も大賛成です!!
マウンドから本塁まで18,44メートルです。しかし投球後の投手は、打者との距離が約16メートルまで縮まると言われ、その状態で鋭い打球を受ける場合があります!
当たれば大怪我!!
筆者もコーチ時代に目で追えない打球速度のピッチャー返しを何度も見ました。
一度も直撃はありませんでしたが、冷や汗を流したものです。
もうひとつが障害防止!
昨今の高校野球は打高投低となり、ピッチャーの球数が増え肘・肩の故障リスクが高まりました。
2020年から球数制限も導入されています。
ただ部員数が少ない高校だと、球数制限だけではピッチャーを守ることは難しいですね。。。
この流れだと低反発バットへの対応が必須となり、打高投低から打低投高の時代がきます!
そんな時代に対応するために、少年野球からバット選びに注意していきましょう。
ではどんなバットを少年野球で使用したらいいのでしょうか?
少年野球のバットについて説明していきます。
1、サイズ
アンケート調査をすると、一番悩まれているのがサイズでした。
先の記事でも説明したように、小学生(低学年・高学年)・中学生で長さや重さは違ってきます。
※参考サイズは【2024年】少年野球のルールを知れば100倍楽しい!!からどうぞ。
腕の長さ×1.2〜1.3倍とも言われていますが、身長で選んでいただくのが分かりやすくて良いと思います。
あとは本人がバット振ってみて、振りやすいかどうかです。
その中でバット選びのアドバイスさせていただくとしたら、長くて重たいバットはNGです!
参考サイズの一番短く、軽いバットからのスタートをおすすめします。
特に低学年は軽いバットをオススメします!
体力がない低学年時に重いバットを振ると、バットに振られる感覚になり「バットを振る」という感覚が身につきません。
また、単純に重たいから素振りがイヤ、打てないからイヤとネガティブ思考になります。
少年野球を一番楽しまないといけない時期にネガティブになると、少年野球は続きません。
楽しんでできる環境づくりに取り組んでください!
高学年になっても考え方は基本的に一緒です。
ただ、早めの成長期を迎える子もいるので、その時は重たいバットにチャレンジするのはありです!
バットの長さを変えるのはできるだけ控えてください!1cm変わるだけでバットコントロールが難しくなります。
技術的に未熟なので、急に打てなくなると「練習に行きたくない」と言い始めます!
この理由で休む選手を何人も見てきました(笑)
中学生になると体の成長が一気にすすみ、体力もついてくるので少しずつ無理をしてバットの長さ重さを変え、振れる体づくりをしていきましょう!
体にフィットするかしないかを理解してくるので、本人の成長のためにチャレンジさせることが重要です。
2、価格・メーカー
価格は約45,000〜5,000円と幅広く設定されています。
コンポジットバットは「芯」が広いので初心者向けではありますが、値段は高めに設定されています。
木製バットも使用できますが折れる可能性があります。約5,000円ほどで販売されていますが経済的なことも考えるとおすすめできません。素振り用で使用するのはOKです!
なら何を購入したらいいのか!?
まずは初心者におすすめは、金属バット(アルミ合金)をおすすめします!
理由はシンプル安くて軽いから。
慣れてきたら、ジュラルミン合金、カーボン製とステップアップしていきましょう!
でも一番良いのが、入団するチームの先輩からお古をいただくことです!
野球はお金がかかるスポーツですから、少しでも節約をオススメします。
少年野球に興味を持ち、続けていけそうならお気に入りのバットを購入してあげてください。
そのタイミングで道具の大事さを教えてあげることが大切です。
メーカーははっきり言って好みです!
その時期のトレンドもあるし、子供が気に入ったものでOKです。
筆者はSSKのバットがお気に入りでした!弾きがよかったですからね。
高校野球のコーチ時代はミズノさんのバットを使用している選手が多かったですね。
理由を聞いたところ「振りやすい」「バランスがいい」「弾きがいい」Vコングシリーズが人気でした!
ここで文頭に書いた「低反発バット」と少年野球(主に中学生)の関係性について少しお話しします。
コンポジットバットに頼るな!
少年野球の時に「芯」で打つ技術を少しでも身につけていないと、「低反発バット」に変更となる高校野球で苦労するから!!
※BASEMANさんから引用させていただきました、芯の大きさの画像です。
コンポジットバットとは、打球部に柔らかい高反発素材を使用していて、バットに当たった瞬間の軟式ボール特有の変形を抑え、柔らかい素材だから可能になるトランポリンのような効果で飛距離を伸ばすバットです。
※筆者も使用した(ミズノさんのバット)ことがありますが、飛距離がとんでもなく、とても良いバットです!
なぜ少年野球で頼るな!かと言うと、、、
高反発素材を使用しているところに当たれば、必然的にボールの飛距離は伸びます。
ヒットや長打も増え、たくさん点数も入りきっと盛り上がるでしょう。
ただ、バットには「芯」と呼ばれる箇所があり、一番飛距離が出ると言われています。
筆者のバッティングの指導方法として、
「バットの「芯」に当てよう」とまず指導します、なぜかと言うとヒットを打つ確率が上がるからです。
数学的な根拠はありませんが、芯に当てることが上手な選手は強い打球を打つことができ、ヒットを数多く打ていたのみてきたからです。
プロ野球選手もトスバッティング(バットの芯で打つ練習)を必ずやり、「芯」で打つ基本練習を欠かしません。
※コンポジットバットの使用制限が設けられます!
少し話はそれましたが、今回の少年野球のバット編をまとめると
①小学生は軽いバットを使う、ただし成長期の子供は重たいバットはOK
②長いバットはNG、技術的に未熟だから
③中学生になると長くて重いバットにチャレンジしよう
④野球はお金がかかるので、初心者はお古のバットでスタートしたい
⑤メーカーはトレンドと子供の好みで
コンポジットバットについては、筆者の個人的な考えです。
少年野球(中学生)で軟式野球を終えるのなら、コンポジットバットをバンバン使って打ちまくってください!!
高校野球にチャレンジするなら、コンポジットバットの使用方法を考えるのがいいでしょう。
以上、ご覧いただきありがとうございました。
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